傘がない
ミニモニでブレーメンの音楽隊は、高橋愛ちゃんが主人公のシリーズは1回見逃したんですが、今のところ辻ちゃん編は2連続リアルタイムで見ることができています。
二人ともカワイイなあ(^^)
年末にNHKでやっていたなっちと石川さんのクリスマスドラマもそうでしたが、まずモーニング娘。の各キャラありきでドラマを作っているところが、キャラを知っているモーヲタには萌えることができるし、演技の経験の乏しいモーニング娘。の子たちも役柄に感情移入しやすいでしょうから、無理なく魅力的に等身大の自分を演じることができて、一石二鳥なのではないかと思います。ナイスNHK!
昨年夏のごっちん、ミキティと石川さんの不入り映画もせめてその手のキャラ萌え映画にでもしてくれれば、ファンだけでも見たかもしれないのにね……とはいえ、今や娘。関係全般、何をやろうがダメという説も……汗。
ブレーメンは子供向けドラマとしても結構よく出来てると思うので、視聴率がふるわないようなのは残念です。
辻ちゃん編はテンポよく進んでいて面白いのですが、キーになる歌が井上陽水の「傘がない」というのはちょっと気になりました。
都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨 傘がない
私がこの歌をはじめて聴いたのは80年〜90年くらいだったと思うのですが、70年代フォークシンガーに対する偏見からか、またその切迫した歌唱ゆえか、ああ、これは自虐の歌なんだな、と思ったんですよ。
学園紛争後、大きな目標を見失った若者たちは空虚感に苛まれて自殺している、自分もまた目標を見失いミニマルな生き方をせざるを得ない、だが恋に生きるのにも実は資格がいる、そんなダメな自分は結局好きな相手(君)に会いに行く資格さえない、と悶々としている歌かとばかり思っていた……ところが、
http://www.cosmo-oil.co.jp/kankyo/dagian/42/15.html
上のなんか極端ですけど、検索かけてみたら、他でも結構こんな感じで評価されている歌なんですね(^^;;
http://www.1101.com/bad/07.html
「ほぼ日刊イトイ新聞」では糸井重里のミスリードの感もありますが、陽水本人まで同じようなこと言ってるし(^∇^u
まあでも今の若者ならまず冒頭で社会的問題と対比すらしないでしょうから、私の世代ならそう感じてしまってもおかしくはないのかも?
(陽水が他のフォークシンガーと比べてミニマルな世界を歌っていたとしても、ノンポリ世代にとっては、意識してミニマルだと主張している分、充分社会派って意味)。
で、ミネコちゃんは一体投げやりな自己嫌悪感と閉塞感とその裏腹のようパッションに満ちた「傘がない」の何に痺れたのでしょう?
こじつけると、あの時代のミネコちゃんくらいの年の女の子にとって、社会的存在であるということは、年上のお兄さん世代のように社会を憂えることではなく、お父さんの言うように良妻賢母たれ、もしくは優等生たれ、ということ。彼女はそれからはみ出している劣等生ですから、自分を肯定できない。
それでも「愛する君に会いたい」という気持ちが彼女の場合はフォークへの希求心。
けれどそんな自己実現を果たす資格はない(傘がない)と心の底では思っている……。
うーん、あまりいいこじつけにはならなかったような……(^^;
それにしてもいきなり辻ちゃんに「自殺」とか歌われると、ドキッとしますよねえ。