ニュースの森 特集「アイドルにはまる中年男」

 10代のアイドルで盛り上がるコンサート会場。そこに中年男性の姿が・・・。実はアイドルの観客にこうした30歳代の男性が増えているのです。モーニング娘。にこれまで1000万円をかけたという男性、彼女にアイドルファンを隠してきた男性。アイドルに熱中する男たちを追いました。
http://www.tbs.co.jp/mori/tokusyu/index-j.htm



 12日放送のこれには、耳の痛い方も多かったのでしょうか?
 この帯のニュース番組でよく取り上げている同人誌やゲーム、買い物依存症などに比べると、それでもライトというかコミカルな扱いではあるように感じられました。
 ポイントはあくまでもなぜ30代にもなってというところで、アイドルにはまること自体は青春の通過儀礼として認められていたからでしょうか。アイドルにはまる行為自体を否定してしまったら、マスコミ業界大打撃ですもんね(笑)。

 それにしても6年で1000万円つぎこんだというのはやはりスゴイです! なっち卒コンはヤフオクで80万円の値がついたという噂を聞いていましたが、36万でも充分スゴイ。
 しかし海外旅行にでも行ったと思えば、なんてことはないか、20代女性でもそのくらい旅行にならかけますもん。思い出を買ったと思えば金額的に決して高いとは思えない。定価と36万円の良席との差はファーストクラスとの差とも考えられるし。
 難点はそれだけのお金が流れる先は、応援しているアイドルの懐ではなくダフ屋だってことでしょうか(^_^;
 まあ自分が楽しむためだからいいんでしょうけれど……。


 カード破産等の問題がなくても、グッズ集めはブランドもののように万人に価値が認められているものと違い、人に見せられるものじゃないですから色々と問題はあるようです。
 彼女にモーヲタであることがバレた30代の男性は、汚いものでもあるかのようにグッズを扱われ、「ロリコン」だの「死ね」だの言いたい放題言われたあげく、全部処分して二度とお金をつかわないことを約束させられていました。
 かわいそうではありましたが、結婚を前提に付き合っている相手だったら、彼女の方がアイドルにはまっているケースはもちろん、ブランド狂いだったり、株に手を出していたりでも、大金をつぎこんでいたら、彼氏も同じように止めさせると思うので、まあ彼女の反応は当然でしょう。世の中、甘くないのです。
 とはいえ、今は30代でガンダムオタクがいるように、アイドルオタクがいてもおかしくはないでしょうし、ほどほどなら何にはまっていても構わないんじゃないかなあ。 
 それでも30代の男性が「なっちは天使」と言っていたのには笑ってしまいました……ネットに向けてアピール? それとも本気?

 私の周囲にもSMAPにはまっている30女がちらほらいるのですが、中居君は天使、とか慎吾ちゃんは天使とか、吾郎ちゃんは天使の類のことを言っているんですよね……ただしニヤニヤしながらなんですが。
 この場合のニヤニヤは対象に向けてのものでもあり、はまっている自分に向けてのものでもあるようです。
 女性の場合、10代の熱狂的ファンはともかく、いい年してジャニにはまっているような連中は、恋人の代わりじゃなく、ポスペやどこでも一緒などのペットゲームと変わらないとわかっている人が多いように思うんです。今回のニュースの森の特集でも家族持ちの男性が言っていましたが、そういう癒しって年齢関係ないし、恋人の有無や家族にも関係ないんじゃないかしらん。
 で、私の場合はミキティは天使……(・∀・)ニヤニヤ になるんですけど(笑)。
 その点では男性の方が年齢が上でも、ダイレクトに10代の擬似恋愛の対象のような、本気っぽい人が多いのかな?
 まず恋人が天使(女で言えば恋人は王子様ってことですよね?)っていうのが私には考えられないんですが、いつまでも10代の少年の心を持ち続けている人が多いのかもしれませんね。
 ところが20代〜30代のジャニ好きな女だとそうは思っていないような。配偶者や恋人に求める男の条件や理想から離れたところで評価して、金をつぎこんでいる……これは多くの女にとっては恋人や配偶者は主に貢がせるものであり(フェミの方からもメンズリブの方からも怒られそうだけど現状ではそうですよね)、貢ぐ男や無償で愛をそそぐ萌え対象というのはまた別の価値判断で選んでいるからでしょうか。だから恋愛や結婚とジャニ萌えは、男性よりは両立しやすいんじゃないかと思います。
 もっともキムタクみたいなライト層に人気がある人だと、恋人は王子様の延長線上で幅広い年代の支持を集めている……。
 ジャニの場合、コアになるにつれて男性とは逆に王子様願望から離れていって、ヅカのタニマチみたいになっていっているのかもしれません……いえ、詳しくは知らないんですが(汗)。
 そしてまた男性のアイドルオタクの方が年齢によらず、氷川きよしにはまるオバサマたちのように、茶髪の生意気馬鹿息子の代わりに、礼儀正しく愛想がよく、出来のいい息子を見守る母性(父性)本能的な要素が強そうな気がするんですが、どうなんでしょう?


 話は変わりますが、最近の娘。のコンサートでの熱狂の映像を見るたび、私が1番応援していた頃の激弱だったヤクルトファンみたいに見えて仕方ないです(汗)。自分も気が狂ったように応援していたから、とても笑えないし、テレビで娘。映像を見ただけでもミキティに向かって手を振ったりついしますから、現場行ったら私もああなるとは思うんですが(^_^;
 人が入れ替わるアイドル集団に、その手の愛着を持たせたというのは革命的なことじゃないかと思うんですが、行き過ぎるとシカゴブルズのようにあっという間に衰退するし、たまには勝ちにいかなきゃ!
 おそらく阪神ファンほどはモーヲタは狂信的でも我慢強くもないんですから……。