藤本美貴写真集「Mikitty」レビュー


 こちらにも書きましたが、今回はミキティ2nd写真集の詳細な感想を書こうと思います。
 ネタバレになりますので、これから購入を予定している方は読まない方がいいかもしれません。ご注意を……。


 表紙のミキティはセクシーで大人っぽい表情ですが、くれぐれもこれに惑わされないように! 中身は眩しいほどに明るく、キュートでコケティッシュです。あまり大人っぽくもないです、どちらかと言えばロリっぽいくらいなので。


 表紙裏には見開きで、市松模様のハンチングをかぶりブラウンの袖なしニットとミニスカに黒いブーツのミキティがソファに座っている連続カットが10枚並べられています。ソファへのもたれ具合がいいですね。ソファを小道具として使いこなしています。


 中表紙は同衣装のアップ。お得意のv字口の笑顔のアップです→川釻v釻从


 ここから10頁ほど白いニットでの室内写真が続きます。ニットのタンクトップにマフラー、レースのスカート、パンツと摩訶不思議なコーディネートであります。少なくともパンツはいらないと思うんですが……。
 小道具は冷蔵庫。中に入ったり上に乗ったりとお茶目な感じです。


 沖縄でのロケ写真1枚目は南国の花の香りをかいでいるミキティの横顔。アロハロを思い出しました。色鮮やかな花々と白くて小さな顔の対比がいいですね。でもそのお隣りのピンぼけドアップは何? こういうカメラマンの自己満足写真をタレント写真集の類には入れるのはどうかと思うなあ。
 白いタンクトップにベビーピンクの短パン姿で12頁。体型のせいもあり、カットによっては15,6歳に見えないこともないロリっぷりです。邪気のない笑顔もあいまって、小さな胸のふくらみがいじらしく見えます(笑)。
 衣装もさることながら、耳出しがまたロリさに拍車をかけているのか、スレンダーというより未成熟に見えてしまうんですよね……お好きな人にはたまらない?
 それと赤い花の咲き乱れる廃屋(?)の柱に掴まっている幻想的なカットのミキティ高橋愛ちゃんみたいに見えるのは私だけですか?(^_^; パッと見なら、見わけつかない人もいそう……。


 次は表紙にもなっている赤い花柄ビキニとパレオの写真が6頁。岩場に立って微笑んでいる写真が、身体のラインが肉感的かつきれいに撮れていて、年相応に艶っぽいです。凹凸のない幼児体型もそんなに目立ちません(^_^; 表紙は水着にこだわるなら、こちらにした方がよかったんじゃないかな? 表紙は何か暗すぎるので。


 お次は、グリーンとホワイトの縞のビキニに白い短パンのようなボトムのセパレーツの水着のミキティinプールが6頁。
 準備体操をしている連続写真3枚が1頁に載っているのですが、これすごくいいです。大きな写真で見たかったなあ。ボトムがピッチピチなので、大きくするとエロくなりすぎるせいでしょうか?
 しかし、こういう動きのある連続写真はいいですねえ。ゴロッキーズではしゃいでたミキティハロモニで晴れ着なのに石川さんにつられてラジオ体操していたミキティを思い出してしまいました。


 次はまた室内写真に戻り、白いふわふわの袖なしニットに、裾で結んだリボンがかわいいショッキングピンクのミニスカート、黒のブーツ姿のミキティが8頁。ハロモニコントの白百合つぼみみたいな感じがしないでもないですが、いかにもアイドル的ブリッコフォト。表情やポーズもかわいらしく決まっています。


 私は次の船に乗っている2頁見開きが個人的には1番好きです。青と白のボーダーのタンクトップ、もしくは白と濃いピンクのタンクトップにジーンズの短パンのカットが2頁に10枚収められているのですが、どれも非常にかわいいので、スタジオ写真を2頁ぶち抜きにするくらいなら、このあたりの大きい写真が見たかったです。
 髪が風になびいていて動きがあるのと、アイドルスマイルではなく楽しくて心から笑っているような笑顔に見えるのと、化粧が薄いのかあどけなく見えるのがいいんですよね。ミキティは表情やカットによってはきつく、大人っぽく見えますが、素顔は意外と幼いんじゃないでしょうか? ライブの写真やDVD見ても化粧が落ちてくると、甘い顔をしてるので。
 船の底がガラスになっていて、海面が見えているのですが、壁の間に身体をはさんで魚影を見ている時のポーズと裸足がかわいいです。これもずいぶん幼く見えますね。デビューの頃のイメージなんですけど、どことなく「ビーチボーイズ」の頃の広末涼子も思い出しました。
 釣りをやっているらしきフォトもあったので、何でこの船上シリーズを2頁にまとめてしまったのか謎。


 お次は白いワンピースで海岸にいるショットが8頁。アロハロさくら組おとめ組の時の白いワンピースと似た感じの衣装なのですが、ああいうアンニュイなカットはまったくなし。動作も笑顔も大きくて、自然に笑ったりはしゃいでいるように見えるのがいいです。


 その次は、ラスタ・カラーのようなタンクトップにジーンズの短パンで何の葉でしょうか? 大きな葉っぱを傘のように使っているシリーズ写真が3頁。1頁に5カット入っている頁があるのですが、連続写真は総じてすごくいいです。
 それとこの衣装は結構グラマラスに見えていいと思います。メルヘンちっくな演出なのに、全身写真の体のラインが肉感的で、とてもいい萌え写真に仕上がっていると思いますよ(笑)。ミキティの体型は、胸に関係なく(笑)、服や角度によってかなりイメージが変わるようです。


 何故か唐突に上着をはおったアップの次は、プレイボーイにも載っていた黒のシースルーのブラウス写真。睫毛を伏せた表情にドキリとさせられます。その隣りの頁はこちらをキツイ目で見つめています。
 ムーディな見開きの後は、超ブリッコポーズの全身写真で、なんとボトムは赤のプリーツのミニスカートだということが判明。ええっ?
 いやあかわいいんですけど、せっかく大人っぽく決めておいて、こんなコーディネイトってあり? 少なくとも私は18,9の時にこんな格好しなかったわい、と文句を言いたくなったりして。
 しかもティアラまでつけちゃうんですかぁ? 完璧アイドルスマイルと整いすぎた美少女っぷりもあいまって、なんだかなかよしとかりぼんの漫画から抜け出したようなキャラになってしまいました(魔女っ子プリンセスとかそんな感じ)。アニメオタクの方などにはたまらないのかもしれませんが、ちょっとコスプレ写真みたい……。
 UTBの記事によるとティアラはミキティ本人がつけたがったという話ですが、みきてぃ……言っていい? キモイんだけど(^_^;


 また次頁からはロケ写真に戻ります。船の続きと思われます。何か変な構成の本ですね。船の上でミキティがプリンセスになりたい夢でも語ってたんでしょうか?
 連続カットが12枚、髪が風に乱れている(でもデコは見えていない)大きなカットの見開きはこれまた犯罪のようにカワイイなあ、さらいたくなるくらい(危)。


 今度は沖縄の町で買い物をするミキティの連続カット12枚。隣りでアップになっている写真よりも連続カットの方にいいカットがあるような。
 南国フルーツを口にあてて、上目遣いにこちらを見つめる美貴帝はちょっと10台の頃の内田有紀を思い起こさせます。美少年風かも?(笑)
 次は表紙裏と同じブラウン系の衣装でのファッショッン誌風のフォトが6頁。156センチしかないなんて信じられないスタイルのよさです。


 その次は黄色いビキニにジーンズの短パンで海岸で波と戯れるミキティが6頁。ヤドカリを手にしてカメラに向かって見せびらかすように笑っているのとか、海に向かって大口開けて万歳してるカットがかわいいです。


 またスタジオに戻り、ピンクの大きめのヘアバンドに外はねカール、耳出し、ピンクと赤のシックスティーズ風ミニワンピースのミキティが8頁続きます。
 このシリーズはスタジオ写真の中では1番お気に入り。CUTE! としか言いようがないです。
 ロマンティック浮かれモードの頃の衣装に似ているんですが、あそこまでコテコテアイドル風味じゃなく、ファッションとして成立していながら、同じような印象を見る人に与えることに成功していると思います。つまり誰が見てもかわいくて、女の子でも着てみたいと思わせる格好なんですよね(ミキティのソロの頃の衣装はアイドルオタクには許容できても、一般人には失笑ものだったし、普通の女なら出来れば一生着たくないようなものが多かったので……汗)。
 ハロプロの衣装担当者は一考して欲しい……(いやもう衣装に限った話ではないんですが)。


 赤いピーコートに白いミニプリーツスカートの室内写真が3頁の後は、黄色のビキニの上下写真4頁で最後を飾ります。でも全身カットは1枚だけです。バストアップの水着姿はミキティの場合、ほとんどサービスになっていませんから(汗)、男性読者のためにもうちょっとサービスカットがあってもよかったんじゃないでしょうか?


 奥付は砂に大きなハートマークとサインを書くミキティを俯瞰で捉えたもの。顔は映ってないんですが、小柄さを感じさせて、いたいけな生き物のように見えます(笑)。


 裏表紙の裏は、赤いコートに白いミニスカートの連続カット。中に収められているのよりこちらの方がいいです。
 マンションの廊下みたいなところでしゃがんで、上目遣いに半笑いしているカットがお気に入り。ナイフでも隠し持ってそうで……個人的には、この手のカットももうちょっと見たかった(笑)。



 全体的にかわいさに関しては文句のつけようがないでしょう。ありとあらゆるかわいさが揃っていると思うんですが、ロリ系好きな人には特にオススメ。
 ロリと言っても、上目遣いに「お兄ちゃ〜ん」ともじもじしながら甘える……みたいなノリじゃなく、お転婆な、まだ女の自覚がないからこそ無邪気でかわいい女の子って感じが強いんですけど、なんというかそういうのはショタに通じるものがあるかもしれません。
 元々ミキティには中性的な魅力があるからこそ惹かれた部分がおおいにあるんですが、ショタだと思えば、「やだカワイイ、食べちゃいたーい」とか、いい年の女が叫んでも危なくないですよね!?(どっちにしても危ないって……(^_^;)
 衣装・構成とも多彩なので、頁数のわりに見ごたえやお得感はありましたが、せっかくですから公式写真もどきの整いすぎたスタジオ写真は控え目にして、ロケ写真の動きのあるカットをもっと載せて欲しかったです。