萌えの系譜(笑)


 実は私はアイドルに萌えたのは男女問わず、藤本美貴ちゃんがはじめてなんです。
 娘。に対しては集団としての面白さ、各メンに対しては同性としての好感だけになっちゃって、特に萌えという感情はないんですよね。
 で、これまで私が誰に萌えてきたかといいますと、スポーツ選手のことが多かったんですが、同性だと最大の寵愛を注いでいたのはテニスのマルチナ・ヒンギスなんであります。http://www.jade.dti.ne.jp/~toshi-u/
 あのアイドルのようにカワイイ顔とテニス選手としては華奢な体型と技巧的なプレイとヒールっぷりにメロメロだったんですよね……あ、男だったら若ハゲを心配したくなるほどのデコの広さも(嘘)。
 ヒンギスの当時のヒールっぷりはそれはもうスゴイものでした。試合中、自分が不利になると地面にラケットを叩きつけるは、審判に食い下がるは、自棄なのか自分の頭をラケットで殴りつけてることもよくありました。その間、なぜかニヤニヤしてるのも態度悪く見えて……。なまじ顔がかわいいだけにアイドルスマイルに見えるのもテニスを舐めてるのか! って感じで、反感買いまくってましたよ……小悪魔チックで私は萌えたんですが(笑)。

 私はNBAファンでもあったんですが、ヒンギスのそんな態度もバスケット選手か何かだったら問題ない、パフォーマンスに過ぎないんですよね。が、保守的なテニス界で16、7の小娘がそんなことしたら観客全員を敵に回してしまいます。ブーイングの中、睫毛を震わせながら、笑みを貼り付かせたまま、それでも神業のようなプレイをするのがもうたまらなくって。
 実力も人格も兼ね備えた女王グラフ相手に、11歳も年下の小娘が解説者をして「ヒンギス老獪なプレイ!」と叫ばせたんですから……あの頃の女子テニス界は本当にエキサイティングで面白かった。戦術やスタイルの変革期でもあったし。
 ヒンギスは基本的に好きなタイプのプレイヤーであることが大きかったんですが(NBAならその頃はユタジャズを応援してましたから……プレイヤーのタイプとしてはヒンギスストックトンと捉えていたので)、完全に萌えだけで応援してたのはエレナ・ドキッチです。
 とはいえ、男性諸氏のようにドキッチたんハァハァ(*´Д`) ってノリじゃなく(ネットでドキッチが完全エロ要員であるということを知った時はビックリしましたよ)、ミドルティーンの頃のドキッチは人形のような美少女っぷりでしたし、ヒンギスを上回る家庭事情の複雑さからくる、勝つこと以外のすべての感情を封印してしまったいびつさ、無表情な美貌がまるでKOFのレオナの生き写し……エヴァ綾波レイでもいいんですが、とにかく非日常的なキャラだったので、面白くてたまらず、キャラ萌えしてたんです(^^;; こんなのコマネチの数奇な運命をドラマチックな漫画のように楽しむものですから、罪悪感はあったんですが、根がオタクなもんで〜(汗)。
 あとドキッチとヒンギスのプライベートの交流とかも美少女同士で萌えたなあ。

 ヒンギスコンピューターと呼ばれたテクニカルなプレイに魅せられていたのに、ヒンギス王朝時代は長くは続きませんでした。

 男並みの体格とパワーを誇るヴィーナス姉妹の台頭とパワーテニスへの移行が完全に済んでからは前ほど女子テニスに積極的な興味は持てなくなってしまったんですよね……。


 ミキティはアイドルだし、
普通のかわいい、そして性格もいい女の子だとは思っております(強調しとこ……笑)。
 そんなギャップや振り幅の大きさも魅力的ではありますが、私はヒールっぽい雰囲気と技巧的な歌唱にまず惹かれたのかもしれません。
 中身はともあれ、前提としてそういう要素がないと萌えない!?(そのわりにいい人、カワイイ人というのが1番ツボではありますが。NBAなら偽善者コービ―は苦手で、アイバーソンが好きだったりと不器用ゆえにヒール的立場になってしまう人も好き)。
 最初、ブリブリのアイドルっぽくデビューした時は何の興味も抱かなかったのに、あれよあれよと坂道を転げ落ちるように、でしたから(^_^;

 そして娘。というグループはかつての女子テニス界みたいに私には見えるのかもしれません。
 そういえば、ASAYAN時代の初期娘。も女子テニスも同時期に熱心に見てたもんなあ……。当時の娘。の方が今の娘。よりそりゃ面白かったけど、ヒンギスみたいな私に強烈な萌え心を起こさせるメンバーはいなかったんです。だからグループ自体や曲が凡庸になったら離れてしまった。
 そう考えると、萌えって偉大だわ(手詰まりになった娘。が萌え狙いだけのアイドルマニア向けのグループになるわけよね。まあ楽曲とアイドル性や萌えが両立すれば言うことないわけではありますが……)。


 あとミキティは苦労人的なところもあるのが何とも好きですねえ。年齢のわりに自己評価が非常に的確かつ冷静なんじゃないでしょうか。
 ヒンギスのようにバーンアウト症候群になることは決してなく、彼女の歌のファンとしてはソロ曲も聴きたいのはやまやまとはいえ、名バイプレイヤーとしてもやっていけそうで、その点は安心しています。